人工知能が変える!士業の働き方の新常識
現在、Toreruでは商標登録の業務を行っていますが、AIの導入やクラウド化によって、 業務の多くが自動化されました。
それに伴い、士業の働き方の常識が変わりつつありますので、ご紹介します。
現在の士業の働き方の常識
- 士業は書類作成をする
- 士業は情報収集をする
- 士業は人と話す時間よりも、書類を作る時間の方が多い
- 士業は1日の処理件数は限られている
- 士業は新しいことよりも、これまで通りのことをする
これらの常識がどのように変わったのか、ご紹介します。
(旧)士業は書類作成をする→(新)士業は書類作成をしない
クラウドやAIを使うことによって、定型の書類作成業務はドンドン自動化されています。
パターンがあるものに関しては、AIとか不要で、現在の一般的なIT技術だけで書類作成はかなり自動化できます。
自動化が進むと、仕事から書類作成という概念が消えます。
書類を作ることではなく、システムが作った書類のチェックが主な業務になります。
これらの自動化システムを作るにあたって、何が大変って、パターンが結構多いんですよね。書類の種類も多いし、その一つの書類の中でも何十パターンとかあって、それを網羅するのが大変です。
「型は有限なれどその組み合わせは甚大」
(漫画「HUNTER×HUNTER」のセリフ)
システム作成に時間は多くかかるものの、できないことはないので、自動化の領域は着実に広がっています。
新常識:士業は書類作成しない
(旧)士業は情報収集する→(新)士業は情報収集しない
これは、ちょっと言葉足らずですが、クライアントから依頼された書類作成のための情報収集と思ってください。
NewsPicksで新しい記事見つけるとか、そういう勉強的なやつじゃないです。
情報収集の例
- 似たような商標が既に登録されていないか検索する
- 書類に書くためのクライアントの名前と住所を聞く
これも士業は多くの時間を費やしています。
この辺りは、ルールベースだけのシステムではきついので、AIを使うことになりますが、大幅な効率化ができます。
現在の段階では、完全に情報収集作業はなくなっていませんが、近い将来確実にこの作業もなくなるでしょう。
「必要な情報は、すでに手元にある」状態から仕事はスタートします。
新常識:士業は情報収集しない
(旧)士業は人と話す時間よりも、書類を作る時間の方が多い→(新)士業は書類を作る時間よりも、人と話す時間の方が多い
書類作成や情報収集作業が自動化されれば、相対的にコミュニケーションの仕事が多くなります。
例えば、メールや電話のやりとりです。
そのため、コミュニケーションを効率化するために士業のカスタマーサポート化が必須になります。
Toreruでは下記のような対策をしています。
- Zendeskなどのカスタマーサポートツールを使う
- ヘッドセットをする
法律はややこしいので、わかりやすく質問に答えるニーズは増えています。
新常識:士業は書類を作る時間よりも、人と話す時間の方が多い
(旧)士業は1日の処理件数は限られている→(新)士業の1日の処理件数は年々増えていく
例えば、1日あたりに行える商標調査の処理件数が増大しました。
2014年:1〜2件 → 2017年:10件以上
自動化範囲が広がることによって、1日あたりの処理件数は年々さらに増えています。
新常識:士業の1日の処理件数は年々増えていく
(旧)士業は新しいことよりも、これまで通りのことをする→(新)士業はこれまで通りのことよりも、新しいことをする
テクノロジーの発達によって、これまでには考えられない士業の働き方が発生します。
例えば、最近は、弁護士がYoutuberとして活躍しています。
60万回再生以上される弁護士Youtuber
この他にも、
- 士業+漫画家
- 士業+プログラマー
- 士業+音楽家
など、様々な組み合わせが考えられます。
新しいことをする人は求められ続けますが、これまで通りのことをする人は自動化の波によって厳しくなっていきます。
まとめ
いかがでしょうか。AIやクラウドが発達することにより、士業の働き方や常識は大きく変わります。
これからの士業の働き方の新常識
- 士業は書類作成をしない
- 士業は情報収集をしない
- 士業は書類を作る時間より、人と話す時間の方が多い
- 士業は1日の処理件数は年々増えていく
- 士業はこれまで通りのことよりも、新しいことをする
次回は、これからの時代に求められる士業について解説します。