Toreruの社長ブログ

Toreruという知的財産のサービスを運営しています。

AI時代に必要とされる5つの士業のキャリア

近年、AIの発達により多くの士業の仕事が、自動化されると予想されています。

そうなった場合に、士業は不要な職業になるのでしょうか?

 

現在、ToreruではAIやクラウドシステムを使い、商標登録の業務の9割以上を自動化しました。

実は、自動化すればするほど、士業の役割はますます重要になってくると感じています。

なぜならば、専門家でしかできない仕事のみが残っていき、一人あたりの生産性が高まるため、現在よりも士業一人における影響力が高まるからです。

 

また、現在の働き方ではなく、異なる形にキャリアアップすることで、AIでは代替不可能な仕事をすることができます。

この記事では、将来、特に必要とされる5つの士業のキャリアをご紹介します。

 

AI時代に必要とされる5つの士業のキャリア

 

 

(1)業界の権威

スキル

・優れた士業の能力

・平均的な情報発信能力

仕事

・法改正、判例の解説

・今後の法制度のあるべき姿の提言

・論文投稿、出版

・他の士業の指導

時代ごとに法律の本質を考える人です。

論理的思考や、クリエイティブな能力が必要なので、機械で代替することは不可能に近いです。

職業としては、大学教授、士業を指導する士業ですので、求められる人数は多くはありません。

 

 

(2)リーガルカスタマーサポート

スキル

・平均的な士業の能力

・優れたコミュニケーション能力

仕事

士業の業務の多くが自動化されても、顧客対応は完璧には自動化できません。

電話、メール、チャットなどを駆使して1日数十件以上のクライアントの要望や質問に対処していきます。

要望に答えるには法律を正確に理解している必要があり、その点で通常のカスターマサポートと比べて高度な仕事です。

需要はかなり高まる仕事と思われます。

在宅でもできるようになるので、資格を取った主婦の方などが向いているかもしれません。

 

 

 

(3)リーガルシステムエンジニア

スキル

・平均的な士業の能力

・平均的なプログラミング能力

仕事

士業の自動化システムを作成します。

法律の知識がないと、システム要件を正確に理解できなかったり、使いにくいシステムを作ってしまう可能性があります

 

キャリアの積み方としては、2つのパターンがあります。

  1. エンジニア→士業→リーガルシステムエンジニア
  2. 士業→エンジニア→リーガルシステムエンジニア

どちらかというと、上記の1のIT業界から士業へ来る方が多いのでは予想されます。

この職業も非常に需要が高まります。

 

 

(4)マルチプロフェッショナル(士業+他分野の専門性)

スキル

・平均的な士業の能力

・優れた他分野の専門性

 

仕事

など、他の分野の掛け合わせによって、まだ定型化されていない問題を解くことが仕事になります。

例えば、

人工知能が作り出した著作物はどうやって保護すればいいの?」など

 

この専門性は、表面的なものではなく、その業界の人とも対等に話ができる程の専門知識を要します。

その掛け合わせに市場(ニーズ)があることが必要ですが、自分にあった他の専門性を発揮できれば、容易に差別化できるようになるでしょう。

 

 

(5)インフルエンサー(情報発信者)

スキル

・平均的な士業の能力

・優れた情報発信能力

仕事

主に、士業とは無縁の一般の方にわかりやすく情報を伝えることが仕事です。

現在では「弁護士Youtuber」という方が現れています。

 

また、ブログなどでわかりやすく法律を解説したり、テレビで独自のキャラクターで人を楽しませることが仕事になるでしょう。

 

まとめ

いかがでしょうか。

AIによって、現在の士業の仕事は縮小することが予想されますが、それ以上に多彩な働き方が増えると思います。

特に、リーガルカスタマーサポートリーガルシステムエンジニアは大幅に必要となります。

資格を取って終わりということはなく、様々なチャレンジによって、+αの価値を提供することがさらに重要になります。